宝鳳(ほうほう)法師がご案内します。ホウ。
無門関・第15則
洞山三頓
(どうざんのさんとん)
雲門(うんもん)は洞山が
初めて参じたとき、いきなり尋ねた。
雲門
「何処からやって来られたか?」
洞山
「査渡からやってきました」
雲門
「この夏(安居)は何処で過ごされたか?」
洞山
「湖南の報慈寺でございます」
雲門
「いつそこを出てこられた」
洞山
「8月15日であります」
すると・・・
雲門
「お前さんに三頓の棒(六十棒)を
食らわせてやりたいよ。
(六十棒を食らわせる価値もない)
」
とすげない応えが返って来た。
翌朝洞山は雲門和尚の室に行って、
「昨日は六十棒を食らわせたい
と言われましたが、
私のどこが間違っているのでしょうか?」
と尋ねた。
すると雲門が言った。
「この大飯食らいの能無しめ、
江西だの湖南だの、
お前はいたい何処をうろついていたのじゃ」
洞山はその途端に悟りを開いた。
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あなたは何処からやって来られたか?何処へ行かれるおつもりか?
。。。。。ホウ。
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