宝鳳(ほうほう)法師がご案内します。ホウ。
無門関・第48則
乾峰一路(かんぽうのいちろ)
乾峰和尚にある僧が尋ねた。
「経によりますと、
『十方の諸仏はみな一つの道を通って
涅槃の安らぎに入られた』
とありますが、
いまだにその道が何処にあるのか分かりません」
和尚は杖を持ち上げると、
空中に一線を引いて言った。
「ここにある」
後にこの僧は雲門和尚に参じ、
このことについて再度教えを乞うた。
すると雲門和尚は、
持っていた扇子を持ち上げて言った。
「扇子は飛び上がって三十三天に昇り、
帝釈天の鼻を突き上げるし、
東海の鯉は一打すると、
盆をひっくり返したほどの雨を降らせる」
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如何に踏み越える空中の一線。
。。。。ホウ。
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