趙州茶屋(じょうしゅうちゃや） 有名な趙州（じょうしゅう）和尚のお話しを聞いた帰り、 三人はお茶屋さんに寄りました。 和尚様 趙州和尚は 「七歳の童子でも、自分より優れた者には教えを乞（こ）おう。百歳の老翁（おきな）でも、及ばない者は教え導こう」 と、こうして全国を歩いていらっしゃいますが、 八十歳にもなられて、 まだ悟り得ないのでしょうか？ いや、 もうとっくに悟りを開かれておられるよ。 ではもう誰に教えを乞う必要も ないではありませんか。 確かにそうかも知れんな。 じゃが、学ぶこころが正しければ、 道ばたの花さえ多くを語るものだ。 さらに言えば、教える必要も ないではありませんか。 確かにそうかも知れんな。 じゃが、教えるこころが正しければ、 無言の花さえ咲き誇（ほこ）るものだ。 難しいですね。。。。。 学ぶこころの正しさと、 教えるこころの正しさとが、 ピタリと一致した瞬間に 伝えがたい法が伝わるということじゃ。 ウッキキ！ 和尚様 そんな難しい喩（たと）えは止めて、 もっと簡単に喩（たと）えて下さいよ。。。。。 例えばどんなじゃ。 例えば商売に喩（たと）えたら、 どうなります？ うむ。 買い手の求めるものと、 売り手の与えるものとが、 ピタリと一致した瞬間に 商いが成る。 とでも言えようか。 和尚様 わたしはもっと修行に励（はげ）みたいと思います。。。。。 よい心がけじゃ。 和尚様 わたしは今すぐ実践したいと思います。 いよいよ よい心がけじゃ。 おばあさん おしるこ　三つ追加ね。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・（粒あんがいいな・ワン） わかったかなあ。。。。。