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坐禅の効用(ざぜんのこうよう) |
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日々坐禅(にちにちざぜん)の毎日であります。
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・・・・・・・・・。
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(よしよし、エキモンもようやく落ち着いて
坐禅を組めるようになったのう)
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ウッキキ!
そうか。わかった。
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(?)
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和尚様
ついにエキモンは分かりました。
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エキモン。
では言うてみなさい。
いかなるかこれ仏国土?
(仏法の本質はなにか?)
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タンスの戸棚の中です。
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タンスの戸棚の中。
(身中の心のさらなる奥か・・・)
してその中には何がある。
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おいしいおいしいお餅です。
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餅・・・・・・・・・。
(白くめでたい代物か・・・)
その餅はよく練(ね)られているか。
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それはもう。
あとで和尚様にもひとつあげますよ。
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うむ。
しかしそれは無用じゃ。
ワシはすでに手に入れておる。
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え〜?
なあんだ、そうだったんですかあ。
和尚様はいくつ取ったんですか?
オイラは三つです。
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取る? 三つ?
おいエキモン。
お前はなにを話しておるのじゃ。
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ですから昨日いただいたお餅ですよ。
あとで食べようと
三つかくしておいたんですけど、
かくし場所を忘れちゃって。
それが坐禅をしていたら
急に思いだして。
さすがに坐禅の効用はすごいですねえ。
ウッキキ。
でもまさか和尚様まで
お餅をくすねていたなんてえ、
笑っちゃうなあ・・・・・・・・・。
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・・・・・・・・・。
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ウッキキ。。。。。 こら。またんかあ。。。。。 |
わかったかなあ。。。。。 |
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