宝鳳(ほうほう)法師がご案内します。ホウ。
無門関・第28則
久嚮龍潭
(ひさしく りゅうたんをしたう)
龍潭(りゅうたん)和尚は
徳山が教えを乞いにやって来たとき、
夜になったので、
「夜もだいぶ更けてきたから、
そろそろ山を下りたらどうだね」
と言った。
徳山は仕方なく別れを告げ、
外に出ようとしたが、すぐに引き返してきた。
「辺りが真っ暗なので」
和尚は提灯に灯をつけて渡してやった。
しかし徳山が受け取ろうとすると、
フッとそれを吹き消してしまった。
徳山は途端に悟りを開き、深々と頭を下げた。
「どうしたのじゃ」
と和尚が尋ねると、
「わたしは今日からは、
もう世界中の禅匠の言葉に
迷うことはありません」
と言った。
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和尚は徳山の何を吹き消したのか?
。。。そもそも吹き消せるのか?。。。ホウ。
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